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そうして彼女は、黒い銃口を向けるのだった。
どこから取り出したのか、おもちゃのようなソレ【、、】を向けて。
栗色の髪の彼女は。
どんぐり眼な彼女は。
黒パーカーの彼女は。
相も変わらず親しげな口調で尋ねるのだった。
「最後に一つだけ質問。かずくん、キミは何組の生徒なのかな?」
……悪い予感ほどよく当たるもので。
不思議と彼女が向ける黒い塊がおもちゃだとは思えずに。
そのくせ慌てることなんて一切なくて。
彼女の左腕に抱えられたままのシラタマを見て。
ただ一心に、こう思うのだった。
ひらがな英語にはもう二度と関わりません。
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