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俺は自分が脇役だって思ってるし、それはきっと正しいとも思ってる。
だけど、目の前の変な連中。
こいつらと一緒に行ったら、今までよりももう少しだけ面白い毎日を過ごせるかもしれない。脇役だったこれまでと違う自分になれるかもしれない。
俺は脇役で満足していた。
――でも、脇役だって、主人公になりたい。
再び鐘の音が鳴り響き、始業の時間を告げる。
そして。
二人を追って、窓の桟に足を掛けた。
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