First part:始業式

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First part:始業式

 俺は自分のことを、脇役だと思っている。  勇者様のパーテイに入ってもせいぜい僧侶(そうりょ)か神官。剣と魔法で魔王を倒すことはできないだろうし、俺自身、そんなことを望みもしないだろう。 この世界に魔王と勇者はいないが、俺の立ち位置は変わらない。主人公になれるようなキラキラしている奴らの力になる。そうやって今までの人生を生きてきた。 主人公になれる人間はほんの一握りだ。だったら、そんな競争率の高い勝負に参加せずに、せめて主人公の近くでそいつを支えてやれればそれでいいじゃないか。 俺はそれで満足なのだから。
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