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授業が終わり、時間は過ぎていった。
「ちょ、愛李さーん帰りますよ~」
ぼーっとしている私に侑李がそう声をかけてきた。
「…えっもう放課後!?」
「そーですよー」
時間をみると、
5:40
「えっ、?!」
私は、時計を二度見した。
「もうこんな時間?!!」
「だから、帰ろって!!」
怒り気味な侑李には言いにくかった…
「私、今日ね…委員会あるから…一緒に帰れない。」
恐る恐る伝えると、
「あっそ、バイバイ」
意外にも今日は素直だ。
いつもだったら無理矢理でも連れて帰るのに…
「あっ、バイバイ」
侑李は少し早足で教室を出ていった。
「あーっ、早く委員会っ!!」
私は、乱暴に筆箱と委員会に必要なファイルを持って、走った。
ガラガラ…
ドアを開けた。
「遅いですよ。桃井さん」
「はい…すみません」
今日は謝ってばっかり。
そう思いながら椅子に座ると、横から、
「桃井さん」
「…あっ、はい」
横を見ると、`あの先輩,だった。
「何でしょうか?」
私は、この人が苦手だ__
「えっと、桃井さん今日は何で遅れたの?」
「寝てました。」
正直に答えてしまった。
「あはははっ」
「…っ」
「寝てたって…ははは」
「笑いすぎです」
この人の笑ってる理由なんて分かるはずもなく。
「寝てて、委員会遅れるって桃井さんも大胆だね」
「寝たくてなたわけじゃないですから」
「じゃあ何で寝たの?」
「眠かったからです」
「そう___」
こうして会話は途切れた。
本当は昼間の告白の事が気になってたから聞きたかった。
「先輩っ」
私は先輩をの肩を揺らした
「委員会終わりました」
何故かわからないけど、先輩は委員会には来るけど毎回、毎回寝ている。
こんなひとに寝てたことを笑われたくない。
そんな事を思っていたりしてたら、
「あぁ、終ったんだね」
「はい。終わりました」
「帰ろうか…?」
「1人で大丈夫です」
「いや、送るよ」
そう言うといつものような甘い笑顔をみせた。
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