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私は、教室に戻り帰る用意をしていた。
「桃井さーん」
絶対にあの先輩だ…
「はい、何ですか」
「帰ろうか」
「だから、1人で大丈夫ですってば!」
「僕が嫌。」
…
はぁ?今何て言った…この人?
「はぃ?」
「早く」
先輩が急がせるから条件反射で
「はい…」
先輩は自転車だった
「桃井さん」
「はい」
「今日、見てたよね?」
いつもの笑顔でそう口にした。
「…何を」
「告白現場」
「あっ、…はい」
「覗き見はダメだね」
先輩は小さく笑いながら言った。
言葉と表情が合ってないとはこうゆうことだ。
「…すみません、見るつもりなかったです」
「ぁぁ、別にいいよ。日常茶飯事だし」
「ですよね…」
私は小さく口にした。
辺りは真っ暗。
やっと家に着いた。
「送ってくれてありがとうございました。」
「いいよ。僕が言ったことだし」
先輩が笑いながらそう言うと、いきなりキスが落ちてきた。
ちゅっ__。
一瞬何がおこったか分からず、その場に立ち尽くしていた。
「バイバイ」
先輩が可愛く笑って来た道を戻って行った。
「き…す?したよね…」
私は、そう呟いた。
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