episode.1

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それから、満里奈は人が変わったように明るくなった。 明るくなっただけではなく、 沙織たちとつるみだした事で、学年でも目立つ存在になっていった。 沙織が声をかけてくれたのは、もう二年生も終わりの頃だったから、 ほどなくして、満里奈たちは三年生に進級する。 沙織たちとの出会いで、 心のもやもやが晴れたせいか、満里奈は今までの生活が嘘のように、はじけていった。 二年生の時には、あんなに満里奈に対して酷い事をしてきた主犯格の彼女も、満里奈が目立つ存在になった途端に、態度をコロッと変えてきた。 謝られたわけでもないのに、 やたらと親しくしようとしてきたり、 しまいには、バスケ部の子達に伝言してくれ、と頼んできたり…。 満里奈は多少腹立たしくも思ったが、実際、そんな奴の事はもうどうでもよくなっていた。 はっきり言って、そんな女なんて眼中に無かった。 もう誰にも、心を乱されたくなかったから。
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