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教室のどこを見渡しても、
そこにいるのは、どこからどう見ても、"真面目な中学生たち"。
制服を着くずしている子なんて1人もいないし、髪を染めてる生徒すら見当たらない。
「……」
満里奈は、言葉が無かった。
普通に考えたら、ここは県内でもトップクラスの進学校で、
ましてや今日は入学式。
ただでさえ、きっと優秀であろう生徒たちが入学してくるわけだから、満里奈の想像していたような"女子高生"な子たちがいるわけもないのだ。
でも、満里奈はそれでも期待していたのだ。
中学生とは違う、"高校生"な子が1人でもいる事を。
満里奈だって、先輩たちから見たら、きっとまだまだ"中学生"だっただろうが、
この時の満里奈は、あまりにも想像と違う光景に、かなりの衝撃を受けてしまった。
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