112人が本棚に入れています
本棚に追加
「…無理」
満里奈はそう呟いて、
そのまま担任が来るまで机に突っ伏していた。
"ダメだ…仲良くできそうな子なんていないや…"
こうして、満里奈の勝手な思い込みにより、
入学式のワクワクした気持ちなんてすでにこれっぽっちもなく、
"楽しい高校生活"の夢は入学早々、無残にも消え去った…
この時の満里奈は、完全にそう思っていた。
この学校で、かけがえのない存在に出会うなんて、全く思いもせずに…。
最初のコメントを投稿しよう!