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入学からしばらく経っても、
結局、満里奈が最初に受けたクラスの印象は、全く変わらなかった。
何人かは、話しかけてくれる子ももちろんいたが、
満里奈はいつも、愛想笑いで誤魔化していた。
別に、クラスのみんなが嫌いな訳じゃない。
ただ、"合わない"だけ。
満里奈はもう、昔のように、
嫌われたくなくて、顔色を窺いながら誰かと接するような、
そんな少女ではないのだから。
クラスのみんなも、満里奈は何となく近寄りがたい…
そう思っていた。
そんな状況だったから、
満里奈は入学早々、
"やっぱこんな学校、入らなきゃ良かった…もう辞めたいなぁ…"
そんな事を考えていたが、
そこは満里奈の性格上、
簡単に途中で辞めるなんてできるわけもなかった。
そんなある日、満里奈に朗報が舞い込む。
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