episode.2

9/31
前へ
/450ページ
次へ
前にも話したように、 満里奈のクラスは一組で、旧校舎にあるのだが、 一年生のクラスは、旧校舎の端っこで、1階に一組と二組。 その真上にあたる2階に三組と四組が配置されていた。 つまり、クラスの子が言う"隣のクラス"とは間違いなく二組の事だ。 満里奈は、休み時間になると、早速、二組を覗きに行った。 一通り教室を見渡すと… いた。 満里奈が思っていたよりは、だいぶおとなしい感じだが、 確かに満里奈のクラスにはいないようなタイプだ。 髪は茶髪でスラッと背が高く、ミニスカートにルーズソックスというスタイルもばっちり似合っている。 "うん。あの子ならきっと仲良くなれる!" そう思った満里奈は、迷わず近くにいた生徒に声をかけ、彼女を呼んでもらった。 基本的に、満里奈は人見知りはしない。 沙織たちと仲良くなってからは、知り合う子達も学校外の子がほとんどだったので、 初めて話す相手でも全く問題はなかった。
/450ページ

最初のコメントを投稿しよう!

112人が本棚に入れています
本棚に追加