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突然の訪問にも関わらず、
彼女は少し戸惑いながらも、満里奈の待つ廊下に出てきてくれた。
「いきなりごめんね!あたし、満里奈。よろしく!」
「え…っと…、あたしは奈緒子だけど…」
いきなり自己紹介を始めた満里奈に驚きながらも、"奈緒子"は満里奈の握手に応じた。
でも、頭の上には"?マーク"がいくつも浮かんでいるようだ。
まぁ無理もない。
わけも分からず廊下に呼ばれたと思ったら、満里奈がいきなり握手を求めてきたのだから。
そんな奈緒子を見て、
満里奈は少し笑って、簡単に説明した。
「あたし一組なんだけどさ、隣のクラスにギャルがいるって聞いて会いに来たんだ!これから、仲良くしてね!」
…そんな説明では更にわけが分からなくなりそうだが…
でも奈緒子は、嫌な顔一つせずに、そんな満里奈を受け入れてくれた。
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