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満里奈の興奮は収まらないまま、あっという間に昼休みの時間になった。
満里奈はすぐに奈緒子を呼びにいき、2人でそのまま学食へと向かった。
「満里奈~ほんとに学食にいるかなぁ~?」
「え~?いるよ、きっと♪見ればすぐわかるからさっ」
奈緒子はイマイチ乗り気ではなかったが、満里奈はそんな事お構いなしに、どんどん進んでいった。
そして学食へ着くと、満里奈はヒョコっと顔を出して、一通り見渡す。
"え~っと…先輩は……
いた!"
満里奈の目線の先、窓際のテーブル辺りに、先輩はいた。
「奈緒子!やっぱりいたよ!ほら、あの人」
奈緒子は満里奈の指差す方を見る。
「あ~…あの人ね。確かにかっこいいねぇ~…あ、でも彼女いるみたいだよ?ほら…」
奈緒子の言葉に、もう一度先輩の方を見ると、ちょうど隣に女の人が座ったところだった。
その"彼女"はまさに"ギャル"そのもので、先輩と同じく髪はメッシュ混じりの茶髪で肌はいい感じの小麦色…
細い足にルーズソックスがよく似合う、めちゃくちゃ美人な女性だった。
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