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「うわ~まじかぁ…あんなキレイな人が彼女じゃ勝ち目ないじゃん…」
満里奈の言葉に、奈緒子は驚いて聞き返した。
「勝ち目ないって…満里奈、まさか狙ってたの!?」
「まぁね~♪だってあんなかっこいい人、そうそう居ないでしょ?」
「…まぁ、確かにそうだけどさ~」
そんな話をしながら、2人はそのまま学食を後にした。
「あ~あ…彼女いたなんて、残念~。せっかくかっこいい人見つけたのになぁ~」
教室に戻りながらも、
満里奈はまだブツブツ言っていた。
満里奈の言葉を半分呆れながら聞いていた奈緒子だが、
ふと、何かを思い出したように立ち止まった。
「てか、…さっきのって岩崎先輩だよね?」
奈緒子の言葉に、満里奈はクビを傾げた。
「え…名前は知らないけど?なんで?」
「うちのクラスに弟いるよ、確か…」
「え…えぇ~~~!?なんで早く言わないの~!今から二組行くよっ!!」
「いや…あんまり期待しない方が…ってちょっと!」
奈緒子は何か意味深な事を言っていたが、言い終わるのも待たずに、満里奈は奈緒子の腕を引っ張って二組に向かった。
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