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「…ま、いいや♪紹介してよ」
満里奈は若干拍子抜けしたが、そのまま奈緒子に彼を呼んでもらう事にした。
なぜって…
"この「弟クン」と仲良くなれば、もしかしたら先輩とも仲良くなれるかも♪"
…そんな不純な動機からだ。
奈緒子は若干呆れながらも、
"弟クン"を呼んでくれた。
「はじめまして!あたしは満里奈!よろしく」
彼が来ると、満里奈は何の迷いもなく自己紹介をし、握手を求めた。
「俺は春希。よろしく」
普通ならこんないきなり呼び出されて、自己紹介をされても、怪訝な顔をされるのがオチだが…
彼は、嫌な顔一つせず、
むしろニッコリ笑って満里奈の握手に応じてくれた。
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