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その日も、相変わらず満里奈は奈緒子に愚痴っていた。
「あ~…まじ彼氏ほし~」
「また言ってんの~?てか、満里奈、別れたばっかじゃん」
奈緒子は相変わらず満里奈のぼやきを半分呆れながら聞いている。
「だってさ~、やっぱり彼氏いないとつまんなくない?」
「え~?そう?別に平気だよ、あたしは。あ、じゃあさ、岩崎なんてどうよ?最近、なんだかんだでいい感じなんじゃない?」
奈緒子は、からかうような口調で春希の名前を出した。
「え?春希?ないない!いや、いい奴って事は間違いないけどね♪」
満里奈は、一瞬、ドキッとした気がしたが、気のせいだと自分に言い聞かせ、春希との関係を否定した。
「そうかなぁ~?まんざらでもないような気がするけど?」
奈緒子はニヤニヤしながら、
尚も春希を押してくる。
「満里奈ならいけるんじゃないの?♪」
奈緒子の言葉に、満里奈も調子に乗って、
「そうかもね~♪じゃぁ、狙っちゃおうかな!」
と、おちゃらけて見せた。
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