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"春希ねぇ~…"
奈緒子の前ではおちゃらけて見せたが、"まんざらでもない"という奈緒子の言葉に、
満里奈はほんの少しだけ、動揺していた。
"いや…、ないない!
まぁ付き合いたくなったら付き合えるでしょ♪"
奈緒子と雑談しながらも、満里奈はそんな事を思っていた。
当時の満里奈は、"彼氏"というステータスが欲しかっただけで、更に、中学三年の頃の"火遊び"が講じて、
男性に対する感覚が完全にマヒしていた。
ナンパしてくるような男は、結局は体目当てなわけで…
満里奈が呼べばすぐ来てくれたし、欲しいものはほとんど与えてくれたから。
だから、"付き合いたくなったら付き合える"…
そんな最低な考えを持っていたのだ。
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