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それから何日か経った頃。
昼休みになると、奈緒子が急いで教室までやってきた。
「満里奈!やっといた~…」
「お~…奈緒子、おはよう~」
「おはようって…もうお昼なんだけど。今日はもう来ないかと思ったよ!」
「いや~…ごめんごめん。今日は日サロ行ってたからさ♪」
その日は、満里奈は朝起きた時には確実に遅刻だったので、
日サロ(日焼けサロン)に行ってから登校してきたのだ。
単位さえ取れれば後はどうでも良かったので、そんな事は満里奈にとっては日常茶飯事だった。
ただ、どんなに遅くなっても、満里奈は絶対に学校は休まなかった。
それには、ある理由があるのだが…。
それはまた後ほど。
「もう…。まぁとにかく来てくれて良かったよ。ちょっと来て!」
奈緒子は、満里奈の腕を引いて、廊下の隅の方に連れて行った。
「何?どしたの?」
満里奈は不思議に思いながら、奈緒子の話を聞く事にした。
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