episode.2

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奈緒子は一呼吸おいて、話し出した。 「あのね、例の話、進展あったら教えるって言ったじゃん?」 "例の話…" 満里奈はピンと来たが、敢えて分からないフリをして聞いた。 「何?例の話って…」 「あれだよ!まどかの…」 奈緒子は少しだけ声をひそめて言った。 「あぁ…」 満里奈は表情を変えずに答える。 奈緒子は、気にせず続けた。 「実はね…。あれから、岩崎が彼女とちゃんと別れたらしくて…」 「…」 満里奈は何も言わずに奈緒子の話を聞く。 「で、それを知ったまどかがさ、告白するっ!て言い出して…。それが…いつだと思う?」 奈緒子は勿体ぶって質問してきた。 「え~?わかんないし。…いつ?」 満里奈の興味ないフリも限界で、ついつい奈緒子の質問に乗ってしまった。 奈緒子は少しだけ満足そうに笑って、続けた。 「今日だって!今日の放課後!」 「…今日!?まじで?」 「ほんとだよ、嘘ついても仕方ないし♪満里奈には言っといた方がいいかな~と思ってさ♪」 満里奈の反応に、奈緒子はやっぱりどこか楽しそうだ。
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