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「…だから~、なんでいつもこの話すると楽しそうなわけ?」
満里奈は、そんな奈緒子の様子を見て、何だか笑えてきた。
ちょっとだけ呆れながらも、笑顔を見せた満里奈を見て、
奈緒子も笑った。
「まぁいいじゃん♪…とりあえず、結果は報告するからさ!あ、そーゆう事だから今日は先に帰っててね!じゃ、またね~」
奈緒子はそう言うと、自分のクラスに戻っていった。
放課後―。
いつもなら、学校が終わると、一旦地元に戻り、それから沙織たちと遊びに行くのが日課だったが、その日の満里奈は、真っ直ぐ家に帰った。
…気になるか気にならないかと言われたら…
やっぱり気になっている。
満里奈は自分の部屋に入ると、そのままソファにもたれたまま、ぼーっと考えていた。
"春希は、何て返事するんだろ"
何となくそんな事を考えながら、時間だけが過ぎた。
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