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「あら、ごめんなさい」
パッ
いや、謝るぐらいならしないでもらいたかったよ。
フラフラ歩きながら、リビングにあるソファーに座った。
「ねぇ、凜、あれ程言ったわよね?この腐ったゲームや本を読む前に勉強すれって。そんなにこの世から消えたい?」
俺の命の次に大切な宝を目の前に置きながら、般若のような顔をしている母さん。
「…って、何で俺の宝がこんな所にぃいい!!ちゃんと隠したつもりだったのにぃい」
「いや、焦る所そこじゃないでしょう。とりあえず、このテストはどう説明すんのよ。こんなんじゃ高校、どこにも受かんないじゃない。今までの点数も悪いのに、最後の最後までこの点数って、きっと成績は2、3オンリーだわ!」
ビシッと俺の目の前に突き出されたのら35や40、23点のテストたち。
「説明するって…俺の頭ではよく出来た方だよ。見て、家庭科、40点も取ってるじゃん」
「トゥラァァイス!」
「ぎゃぁあああ!目が…目がぁああ」
何をされたかって?目つぶしだよ。レモン汁で目つぶしされたんだよ!
「くっ……スキを狙って来るなんてなんて奴だ。男なら正々堂々と真っ正面からこいやぁああ」
「………はぁ?男じゃないし」
わぁお。冷たいリアクションが返ってきましたよ。
だが今はそんなことより…
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