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たろちゃん、心配してるだろうなあ・・・
そんなことを思いながら俺が来ていたのは、昼間もいた海だった。
ちなみに、たろちゃんからの着信がうるさいので電話の電源は切っている。
「・・・どうしたらいいんだろお、」
俺は誰もいない暗い砂浜でそう呟いて、砂浜に寝転んだ。
「・・・ちょっとは、楽しみにしてたんだけどなあ」
最初こそめんどくさくて渋っていたが、実は楽しみだった。
みんなで旅行なんて今までなかったし、なにより平松くんに会わないで済むということがとても楽しみだった。
「・・・松崎?」
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