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いきなり俺の上に影ができて名前が呼ばれ、上を見るとなぜかここにいるはずのない人が立っていた。
「・・・かいちょ、?」
俺はそこにいる人物・・・会長を目を丸めて見ていた。
すると、会長はなぜか静かに俺の隣に腰を下ろした。
「何してんだ、こんなところで」
「会長こそ何してるんですかあ。平松くんのところにいなくていいんですかあ」
俺は平松くんの次に会長が苦手だ。
俺はジトッと横目で会長を睨みながら、嫌みっぽくそう言った。
「ただの散歩だ。朝陽なら藪内先輩と遊んでる」
「へえ、そうなんですかあ」
会長のその言葉を聞き、ちょっとムッとしたのはしかたないことだと思う。
「会長、どこか行ってくださいよお」
「あ?」
「先に俺がここにいたんですう」
「俺がここにいたいだけだ」
会長は偉そうにそう言うと、俺の隣から動く気配が一切なかった。
ていうか、なんで会長は俺のこと嫌いなくせにここに座るかなあ
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