■夏休みと転入生の本性

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いきなり俺の上に影ができて名前が呼ばれ、上を見るとなぜかここにいるはずのない人が立っていた。 「・・・かいちょ、?」 俺はそこにいる人物・・・会長を目を丸めて見ていた。 すると、会長はなぜか静かに俺の隣に腰を下ろした。 「何してんだ、こんなところで」 「会長こそ何してるんですかあ。平松くんのところにいなくていいんですかあ」 俺は平松くんの次に会長が苦手だ。 俺はジトッと横目で会長を睨みながら、嫌みっぽくそう言った。 「ただの散歩だ。朝陽なら藪内先輩と遊んでる」 「へえ、そうなんですかあ」 会長のその言葉を聞き、ちょっとムッとしたのはしかたないことだと思う。 「会長、どこか行ってくださいよお」 「あ?」 「先に俺がここにいたんですう」 「俺がここにいたいだけだ」 会長は偉そうにそう言うと、俺の隣から動く気配が一切なかった。 ていうか、なんで会長は俺のこと嫌いなくせにここに座るかなあ  
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