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「ふう・・・ほら、たろちゃんいい加減にしてよお。教室戻るよお」
「いたっ・・・!?薫くん!?僕の扱いひどくない!?」
「はいはい。和葉ちゃんに怒られちゃうよお」
それから一時間が終了し、俺は飽きることなく悶えているたろちゃんの頭をベシッと叩いて教室に戻った。
「あ、お前、帰ってきたのか!?」
「あ、うん。さっきはごめんねえ」
「用事だったんだろ!?気にすんな!!」
うーん、どうしてこんなに上からなのかなあ?てか、たろちゃんは存在消そうとするのやめてよねえ、
俺はとりあえず、ありがとうとお礼を言って席に座った。
「どうやら、名前のこと忘れたみたいだね」
「そうだねえ。てか、たろちゃんはあれのどこが好きなわけえ?」
「違うよ薫くん!!僕はあれが好きなんじゃなくて、あれと学園の人気者たちが絡んでいるのを見るのが好きなんだよ!!」
わーお、まさかの熱弁。
まあ、たろちゃんがこんなのなのはいまに始まったわけじゃないし、俺はなんだかんだいってこのたろちゃんが好きだ。
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