戯言

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2000年を過ぎた現在 そろそろ逆周りを始めよう タイミングを失った時計の 儚い夢を叶えましょう 終わりの見えない話の 腰を折って振り向かせてみて 無口過ぎる話し手は やんちゃに腕を振り回す 水溜まりにクルーザーを 浮かべて世界一周を 始めよう 無意味な言葉なんて全て 飲み込んでしまえばいいんだ くわえたまま突っ立って 寝ぼけたアヒルみたいに あーだこーだ言い過ぎて 我が儘に成り下がった 心奥底の叫びを 消化して 身を焼く熱釜は苦しい 身を凍てつかす冷徹な 視線は何よりも 身を焼き焦がすように 突き刺さる 感覚を隔てる豪雷に 打ち付けられれば そこかしこに散らばる 埃すらも輝きだすよ 無意味な言葉だって君は ありのまま受け止めては 強ばらせた表情で 急いで僕の手を引いてく 何だかんだ言ったって 一度くらい好きって正直に 言ってみたいんだけど 止まない風 3000年を終える頃には 時計は全て止まっている 日付を数える坊やが最後 息が細くなっていけば 終わりがないと思われた 世界は白紙を求めて また始めからより良い 何かを求める終わりのない サークル 無意味な世界なんだ全て そこに無理に意味を求めて 暗いカウンターに蝋燭を 灯しすぎてしまったんだ 眩しすぎて眼を閉じてみれは 暗闇に身を投じた 悲しき瞼の裏 we run into…
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