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「スゲー脱力感…」
誰に話しかけるでもなく呟く。
ここでもたもたしていてもなにもわからないので行動を起こすことにした。
エントランスから飛びだし風を感じる。
現実なら普通な現象。
だが、ここはゲームの中だ。
ここまで現実味を出す必要があるのか?
疑問に思う気持ちを仕方なく割り切りあたりを見回した。
そこから見える景色は独特で、中世風の武器屋、コンビニ、八百屋等、それらを見下ろすようにそびえるホテル。
突っ込みどころ満載だ。
拓也はとりあえず、近くに見えた武器屋へ行くことにした。
武器はよくわからない『無刀』がある。
従って、モンスターとの戦闘を考え、防具を用意したいと思った。
「おっ、なかなか珍しい格好だねー。兄ちゃん!」
武器屋の前に行くと店員らしき人が声をかけてきた。
「だいたい10万円を目安に装備一式を揃えたいんですけど…」
その言葉を聞くと店員は
「10万もあれば、十分な備が揃うぞー
」
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