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「ここってなんなんですか?」
「随分と質問が大雑把だねぇ
とりあえず、自己紹介でもしないかい?」
「楽園拓也!です!えーと高校二年生です。」
緊張してるな~おれ
「らくぞのって読むんだぁ珍しいね。拓也くんって呼べばいいかな?」
「は、はい!」
「僕は高台優闇。よろしくね、拓也くん。」
「えーと質問はここがなんなのか、だよね?うーんゲームの中だけど現実の世界というのが適切かな。」
またわけのわからんことを!
ゲームだけど現実?
どっちなんだよ!
だが、この手の小説が好きだったおれはその意味に気が付いていたのかもしれない。
ゲームの中での死は…
「あの、このゲームってなにすればいいんですか?やっぱゲームオーバー=死ですか?」
「んーとね、まずはゲームオーバーについて話そうかな。ゲームオーバー=死、そうだね、認識としてはそれでいいと思う。ただ死ぬんじゃなくて自我のないプレーヤーキラーになるんだ。」
「プレーヤーキラー?」
「そそ、ま、要するにプレーヤーの敵になるってことだね。」
なるほどな。このゲーム作ったやつ相当頭いいな…
《ちーん一階です》
「おっと、着いちゃったね。この話はまた今度しようか、じゃあ連絡先だけ交換しよう。」
そうして拓也と優闇はお互いに携帯を向けた。
普通に赤外線機能で送るのか…
もっとすげーの期待してたのに!
「じゃあ、拓也くん、次会うときまで死なないでね♪」
と言って優闇は去っていった。
次会うときまでに死なないでね…か
結局このゲームのこと聞けなかったなぁ
とりあえず、誰かに聞かなきゃな
そう思い
おれはエントランスに、向かっていった。
「死と隣り合わせのゲームか…」
果たしておれが求めていた刺激はこれなのだろうか…
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