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事故
《高橋智輝》
僕はなんで生まれてきたのだろう
会社はリストラ
彼女には愛想をつかされ別れを告げられた
なんで?
僕は真面目に働いていたのに…
彼女のことは愛していたのに…
この青年の精神状態はギリギリ、放心状態であった。
赤信号だということも気付かずに横断歩道の真ん中を歩いていた…
直後
『ばぁーんっ!』
大型の車が青年にぶつかった。
それは一瞬であった。
青年の意識は声を出す暇もなく吹っ飛んでしまったのである。
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「んぁんんんー」
身体中が痛い…
「ぁぁあぁあーーー」
「ようやく目を冷ましたか、坊主。」
だ、だれだ!?
痛すぎて声がまともに出せない…
「おれはだれか聞きたい様子だな。おれは後醍醐徹だ。っていってもわかんねーか、ははは」
そして後醍醐は続けた
「痛みを消したいか?」
僕は全力で首を縦にふった
「よし、お前は承諾したからな?ちょっと我慢してろ…」
そう言うと後醍醐は僕の腹になにかをつけた…
「準備はいいか?」
なんの準備だ!?
叫ぼうとするが声がでない
僕がなにも答えないうちに後醍醐は僕の頭にヘルメットをつけた
直後、脳に激痛が…
「あぁぁぁーー」
最後に見たのは後醍醐の不敵な笑みであった。
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