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『仮にです。
盗聴、発見器、盗撮カメラがあらゆる所に仕込む連中達だとすれば......
私達は消されます。それになぜ子供を研究所に連れてきたのです?考えられませんね......』
「それを言うなら麗美(レミ)も一緒だろう」
『そ、それはそうですが......』
私とレミを入れて残り二名いる。
合わせて四名だ。
わが部隊も似たモノ同士であるが故、彼の寝顔にはデジャヴを感じさせられる。
「安らかに寝てる寝顔こそ!空きだらけであり、感情見せやすい。
人間だれしも睡眠時には人柄を見せるものだと思うがー......
麗美との出会いもこんな感じだったと思うがな!」
『それはガリレオが麻酔弾で眠らせたのがきっかけだったんじゃないですか!!』
成る程。
デジャヴは麗美だった様だ。
「ああー?そうだったかな?あははは」
レミはあきれ顔に少年の顔から指を離しだす。
戦後間もなく五年の月日が流れるが、拷問と言うような過酷な軍の訓練を受けてある麗美はどことなく黒いオーラが漂っている。
表情は豊だが風格がある。
恐怖に震えても訓練を受け続けたレミは戦争の現場に足を運んでいたが、ヤケになり脱走しミッションルームまでたどり着き生き残っているなら対した逸材である。
『あははーじゃありませんよ!』
「麗美はこの部隊!いや、ミッションルームの中で一番の凄腕だ、見栄を張りなさい」
『はぁー、まー、確かに強いかもしれなくもないですね』
自身の無さは致命的だが、小細工無しにこの小娘は強い。
たまにサディストになるが......
剣術、銃器、格闘などあらゆる分野で活動できるのだから、こんなとんでも女は早々いない。
「そう言えばサイボーグしらす君はどうしたのだ?」
『その呼び名......彼は怒り震えますからやめた方が......』
しらすとは残りの二名の内の1人
シェラトン・スニフ氏、略してしらすだ。
悪い男ではないがー......まるで氷るバナナの様なお硬い奴である。
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