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とかなんとかと釈然としないなか博雅は葉双吹きつつ羅城門まで来たのである。
とそのとき。
ぼうっとした光が目の前に現れた。
女がいるように見えたそのとき。
「良き笛にござりますなぁ。」
と女の声がした。琵琶を持っているのが見える。
「私の笛など・・・」
博雅が言う。この漢の場合謙遜でも何でもない。
「ほんに良き笛。良き音色・・・」
女が言ったそのとき。
ぼうっとした光が女と博雅を包んだ。
光が消えたときそこには誰もいなかった。
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