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願いが通じたのか、
羞恥心が爆発して草むらから飛び出してしまう前に
鬼のコは諦めたのかどこかへ行ってしまった
「どーゆーつもりですかっ?
てかだれですか?」
気を取り直して目の前の男を睨みつける
自分の顔が赤くなってるのがわかった
今の状況を整理してみると
・いつの間にか男が私の上に覆いかぶさっている
・なぜか手首を掴まれて身動きがうまくできない
なんでこんな恥ずかしいカッコしなきゃいけないのよ!
すると目の前の男は
「あれっこーゆーときって普通
身の危険を感じて逃げようとしたりするんじゃないの?」
と言ってこれまで見えなかった顔を見せた
声はどこかで聞いたことがあったような気がしたけど
目の前にあるその顔は
始めて見た顔で怪しく笑っていた
「しかもそんな反抗的な目をしても逆効果だよ?」
そんな言葉をはきながら
顔を近づけてくる
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