彼女は町へ。彼は彼女のそばへ。

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どうやら相手は私を〝瑠栞〟だと気づいていないみたい あぁ無理もないか。 前と違う服装 メイク しゃべり方 女は化粧で変わるって言うし。 気づいていないならそれでいいか。 別人になりきろう 「新手の逢い引きどすか? うち、そんなんいりまへん そろそろお暇させてもらいます ほな。」 そう言って立ち去ろうとしたけど。 「待って」 手を掴まれ、 彼は今までとは打って変わって真剣な目をして言った。 「これまでに、桜の前で歌ったことは?」 時が。 止まった。 .
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