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「お、おい、マジであかないぞこの扉!どうなってんだ!」
「うそ...だよね? そんなわけ――――――――
『無理だっていってんじゃん! どんなにあがいたところで君たちモルモットは逃げられないんだよーん』
さっき見たあの目が急に頭の中を駆け回る。
「本当だ...これはゲームなんかじゃない」
俺は知らずのうちに呟いていた。
だが、この呟きがどんどん周りにひろがっていき大きな混乱を引き起こした。
「こ、こんなの聞いてないぞ! 早く扉を開けろよ!! 」
どこからか声が上がる。
それに続いてどんどん声が増えていった。
『ふぅ......まったくうるさいモルモットだ! でももう時間のようだよ~足元の光分かる?それ、転送装置だから! しかもいまエネルギーの充電が完了しました!!! やったね! これで君たちは異世界へいけるんだよ!あ、でもたぶんモンスター的なのとかいるから、せいぜい死なないように頑張ってね~そうそう、武器とか説明とかは転送中に説明するんでよろしく! じゃ、そーゆーことで、いってらっしゃーい!!! 』
周りの光が一段と増す。
そしてドームが光で完全に満たされたとき、俺たち10万人の命は異世界へと転送された。
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