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一瞬の静寂。
と共に魔犬と呼べる犬が一気に間合いを詰めてきた。
「セイクリッドランス」
一番怯(ひる)まずに攻撃を仕掛けたのは魅湯だった。
聖なる矢が魔犬を射抜く。魔犬の右足が吹っ飛ぶ。
しかし、魔犬はものともしない。
「まずい」
俺は魅湯の元に駆け寄る。
「光障壁」
光の壁が魅湯の目の前にそびえ立つ。
犬はその壁にくらいつくが、破れはしない。
「グランドブラスト」
地面が爆発し、魔犬のバランスが崩れる。
「ダッシュ」
俺が出現させた壁を魅湯の光が勢いよく弾き飛ばす。
魔犬は光の壁と特殊加工ガラスに押し潰される。
「そこまで。よく出来ましたね」
教師の声と共に、魔犬との戦いの緊張が耳から抜けた。
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