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妹に手を繋がせて登校するシスコンとして、俺は一躍有名になってしまった。
言うまでもないが、まったくを持って真逆だ。
勘違いも甚だしい。
が、都立魔法学校は今日も賑わしい。
「おはよう、今日もラブラブだね」
金髪の爽やかな少年が、軽く肩を叩き、挨拶してをしてきた。
こいつは街金幸利(まちかねゆきと)。学校唯一の俺の理解者だ。
「まったくだよ。他の女にはモテないがな」
「いいじゃない。可愛い妹さんなんだから」
「余計なこと言うなよ。また付け上がるだろ?」
「お兄様、お兄様と一緒の学び舎で勉強できるなんて、想像しただけで、私イっちゃいそうです」
「ほら…」
「アハハ…可愛い…そうな妹さんじゃない」
「まったくだよ」
ありがとう幸利。
魅湯、お前は本当に残念なやつだな。
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