1人が本棚に入れています
本棚に追加
まだ少し肌寒い、4月の昼休みだった
木村 浩之(きむら ひろゆき)15歳
みんなからは、ヒロと呼ばれていた
ヒロは、入学して2日目の高校生活をむかえていた
弁当を食べ終え、友人になったばかりの田村(たむら)と
机を挟んで話していたのである
田村は、鼻が大きくて相撲力士の玉の富士(たまのふじ)に似ていた
当時、玉の富士といえば小結で技巧派の力士だった
ポンポンッ と肩を叩かれた
振り返るとそこには上級生の 女子が二人 ニコッと笑い
2人を見ていた
最初のコメントを投稿しよう!