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通路は、俺達が進んできた通路よりもさらに明るかった。ここが地下だという事を忘れさせてくれるくらいの明るさだ。
途中にドアも何もなく、紛れもない一本道だった。
突き当たりが見えてくるまで、走り出して五分もかからなかった。
突き当たりはドアになっていて、俺達がその前で足を止めると自動で開いた。
「大丈夫か?」
慌てて中に駆け込む。ここまで戦闘した様子はない。レーラの姿も無かった。全員がここに居るんだろうと思った。
予想通り全員がそこにいた。
大き目のその部屋のほぼ中央にダレオスが、そこと俺のいるドアの間に、魁もリスもロンもレーラもいた。
ダレオスが何かに縋り付いている。間に立つ四人の姿で、俺の位置からはダレオスが縋り付いている物が見えない。
「一号様、どういう事ですか。返事を、返事をして下さい」
ダレオスの声に俺は、さらに魁達に近付く。
ダレオスが縋り付いている物。それは人の形をした機械だった。
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