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むき出しのボディは滑らかなボディをしている。俺がそれを機械と認識出来たのはリスの体を見たからだろう。非常によく似た作りをしていた。
「どういう事だ?」
俺は状況が掴めず、魁達の顔を見る。ダレオス以外で真っ先にこの部屋に来た筈の魁でも分からないのか、首を横に振った。
「俺達が来た時には、ダレオスはもうあれに縋り付いていた。あれが一号らしい」
あれが一号。確かに機械の体は一号って呼び方もふさわしい気がするがまさか、そんな事ってあり得るんだろうか。
機械が人を動かし、戦争を起こす?リス達が存在している以上、感情などがある事は想像出来るが、それにしたってどういう状態なのだろう。
「あれが一号で反応がないって事は、これで終わりか?」
ダレオスにもう戦う力は残されていないだろう。そう考えるとこれで終わった事になる。
俺は再び力が抜けてその場に座り込んだ。
いったい、今までの俺達の戦いはなんだったんだろう。
状況は一切掴めなかった。
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