本命と終結

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「俺達に出来る事をしよう」 動き出したのは魁だった。未だに一号だった機械に縋り付いているダレオスに歩み寄る。 「リス、ダレオスを拘束しろ。この戦争の事、まだ色々聞かないといけない。リスの鎖なら出来るだろ」 「了解しました」 リスは魁に、ダレオスに歩み寄って、ダレオスの体に鎖を通す。 「兄貴、俺は第二部隊の所に行ってくる。誰か一緒に来てくれ。そのままヴァルキトに向かうから」 「私が行きましょう」 名乗り出たのはレーラだ。本当なら俺も行きたいが、今の体の状態では動けそうになかった。ここまで走ってこられたのも、まだ戦いが終わってないと思えたこそだ。戦争が終わったとはまだ言えないけど、なんだか気が抜けてしまった。 「リスはダレオスは軍部に連れて行ってくれ」 「はい」 「ロンはカルトと合流して防衛線の連中に事態を説明してくれ。ルトンもシグもいないんじゃ、指揮系統がどうなってるか分からんからな」 「了解」 「じゃあ、後の事は残った連中に任せる。じゃあ行くぞ」 魁は指示し終えると、レーラとロンと共に元来た道を戻って行った。
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