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「ダレオス大将、行きますよ」
リスはダレオスに促して、部屋を出ていく。少し抵抗したダレオスだったが、急に静かになったかと思えば、大人しく付いて行った。
「みんな行っちゃったよ?」
全員が出て行ってしばらくしてからチスイが俺に声をかけてきた。
「あぁ」
俺は小さく返事する事しか出来ない。
こんな事があって良いんだろうか。全然状況が掴めない。
それでも周りはもう動いている。俺も動かないとと思う反面、何をしていいか分からなかった。
「仁、とりあえず動けるようになったら、ここを出よう。動けるようになるまでは何も考えずにここに居ればいいよ」
チスイはさっきの俺を真似するように優しく俺の頭を撫でた。
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