青空と約束の鍵。

４年前――

あの日、アンタ、学校休んだじゃん？だからさ、あたし、アンタん家にプリント持ってったんだよ？

そしたらさ、あんたのお母さん…何て言ったと思う？

「オリちゃん、長い間、あの子と仲良くしてくれて…いつも一緒にいてくれて…ありがとうね。
でもね、いつこっちに帰って来られるか、分からないの。私達も寂しいわ…」 と、涙目で声 詰まらせながら話してくれたよ？

あたし、それ聞いてびっくりしちゃって…

「何のこと!?」

って、オバチャンに向かって怒鳴り返しちゃって…

そん時初めて、アンタの引っ越しの話なんて聞いたよ？

――それからあたし、
あたし以外クラスのみんなが行ってるって言うお別れパーティーに乗り込んで、無言でアンタを連れ去ったよね？
アレは我ながらすごかったと思うよ。

今思いだしても笑っちゃう。

でもね、本題はそこじゃないの。