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結愛は、今日から華の高校1年生。
今日のこの日を凄く楽しみにしていた。
フンフッフフー。
結愛は、上機嫌で鼻唄を歌いながら
歩いていた。
「ねぇー。あの子超可愛くない?」
結愛の後ろから声がする。
「すっごい可愛い!見た目派手で顔に合ってるー」
えっ…。そんな可愛い子いるんだ…。
どんな子だろ。気になるなぁ。
結愛も気になって後ろを向く。
すると、視線が一人の女性に向いた。
「どこの高校なんですかー?」
「すごい可愛いですね!」
「名前は?」
「何年生ですか?」
多数の女子高校生から質問攻めされている。
あたしと同じ制服…。本当に凄い可愛い。何年生なんだろ。
そう思っていると…その一人の女子高生が結愛の元へと近付いてくる。
「あのぉ…」
結愛は驚きを隠せない。
辺りを見渡しても誰もいない。
「あたし…ですか?」
結愛がそう聞くと、女子高生はニコッとして首を縦に振る。
そこがはじめての、柚季との出会いの場所だった。
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