友泉(ゆうみ)53歳

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コンカツをあきらめてから8ヶ月後のことであった。 ぼくが勤めている造船関係の冷熱会社は、新年度になったので、課長さんが人事異動で変わっていた。 ぼくは、新しい課長さんから『君は一人身なのだね。晩めしをうちで食べてゆきなさい。』言ってくださったので、お言葉に甘えて、晩ごはんに呼ばれた。 その時であった。 「かあさん、帰ってきたよ。」 「はーい。」 この時、奥の居間から課長さんの奥さんがやって来た。
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