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彼女の言っている意味が分からなかった。
「ど、どういう事……?」
俺は思った事を率直に言った。
彼女は仁王立ちをしながら返答する。
「言った通りよ。今日はひな祭り。奏は女の子。今日から仲直りする気だったら、お雛様を作って奏を喜ばせるしか方法はないんじゃない?」
彼女は仲直りには時期的要素が必要だと熱弁した。主旨が微妙にズレている気がするのだが……
「そういうものなの?」
「そういうもの! 私だって女の子なんだから分かるのよ!」
そう言って愛菜は可愛らしく笑う。
「幸いにもあなた、明日は休日でしょ?だったら頑張って作ろう! 奏のために!」
「う、うん」
早速俺達は折り紙でお雛様の制作に取り掛かった。
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