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「それで,やっと上の方が僕の実力を認め「わかったから,そろそろいこうじゃんか。異世界に。」
あれからずっとしゃべりっぱなし。
こっちから切り上げなきゃら埒があかんっての。
「あぁ,そうだったね。行く気になってくれてうれしいよ。残りの人生も楽しんでくれ。」
「あぁ,そうするよ。・・・・しかし全く,不手際とはいえ,人間殺しちゃうって,やっぱ天使と悪魔は紙一重ってか?」
「・・・・・確かに,天使と悪魔は紙一重かもしれない。天使にだって堕天使になったものもいるし,悪魔にだっていいやつはいる。そういった意味では悪魔も天使もあまり大差がないのかもしれないね・・・。」
「・・・なんか悪かった,知った口きいたみたいに。」
「いやいいさ。堕天使にも,ルシファーさんみたいな素晴らしい堕天使もいるしね。」
「へ?,ルシファーってあのルシファー?」
「うん,君が考えてるそのルシファーであってるよ。彼は本当は地に堕ちるようなことはしていないんだよ。」
「へぇ,そうなのか。こっちだと悪いイメージしかないからなぁ。傲慢とか悪魔の王とか。」
「一時期,地獄でも内乱があってね。王が2人になっちゃったときがあったんだ。」
「元々地獄っていうのは悪の魂を浄化するところでさ,地獄の法が乱れると悪の念でいっぱいになっちゃうんだよ。」
「だから天界でもかなりの腕のあるルシファーさんが,『地獄の治安,治めてくるぜ(キリッ』って言ってわずか3年足らずで治めて,王もいないから王になっちゃったって訳。」
やっぱすげぇ強いんだな,ルシファーって。
俺の中で好感度27%アップだわ。
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