始まりはいつも突然!

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ふと,何か変な感覚が走った。 閃いたような,虫酸のような,今までで味わったことのない何か。 何気なく左をみると,小さな公園があった。 昔よく遊んだなーと懐かしむと,サッカーボールが転がっていった。 いや,サッカーボールじゃない。第一色は赤と黒じゃない。 それを追いかける女の子。 近所の女の子だろう。 道路に出た。 トラックが走ってきた。 ぶつかる。一瞬で分かった。 あれ,何でこんなに冷静なんだろう。 道路に女の子が飛び出した。 ひかれる。 とたんに体が軽くなった。 まるで羽みたいな,そんな感じ。 これなら助けられる。 間に合う。 あれ,なんで体が浮いてるんだ? でも何とか間に合った。 女の子を向こう側へ押し出した。 そもそもなんでこうなったんだ? 朝パンにしたからか? 後藤の誘いを断ったからか? 佐々木さんの胸ばっかりみてたからか? 久間田先生をゴリラ呼ばわりしたからか? もう訳分かんねぇ。 でもいいや。 この何の変哲もない日常が終わる。ただそれだけじゃないか。 これが最上和弘(もがみかずひろ)の最後。 小説にしたらひどく短い文だろうな。 まさか道にあいてた穴につまずくなんて。 ってかなんで穴? あれ,俺まさかはずかs(ry ドガシャーン ・・・・・・・・・・
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