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日もすっかり落ちて暗くなってしまった。
冷たい風が吹く、
嗚呼…急いで帰ろう
そう思い止めた足を再び動かそうとすると
『すみません』
後ろから、少し低めの甘い声が聞こえた
聞いたことがあるような…
「はい?」
思わず急いで振り向いてしまう。
『道、聞きたいんですけど…』
絶句した、焦げ茶のふわふわネコ毛に
180はあるであろう身長
筋の通った鼻筋に 笑うと垂れる目元。
かっこいい、だけど問題はそこじゃない
『…ゆず?』
最悪、気づかれた。
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