最悪な再会

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そういえば、昔からそうだった。 空は適当にいつも、何も考えてなさそうにみえて 裏では人一倍周りを気づかったりしながら生きてる。 「ごめん。」 『え、謝られる意味がわかんねえんだけど』 「わかんなくていい」 そう一言告げて、再び歩き出したが 空は固まったまま動かない。 一緒に帰るんじゃなかったのか 「帰んないの?」 『…、帰る』 歩くのが早い、いつの間にこんなに大きくなったんだ。 て、わたしはおばさんかっ! 『おねーさんはこっち』 と、空が私のいた車道側にうつる なんか手慣れてる…。 『そういえば、俺明日からおねーさんの後輩だ』 「…は?」 『同じ高校』 …有り得ない。 例え学年が違うとしても、同じ学校なんて有り得ない。
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