聖夜の奇跡

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翌日のイヴに二人で出掛けた。 ゆいははしゃいだ。 2m近くもある緑のオーソドックスな大きなツリーを選び、そこに飾るオーナメントもたくさん籠に放り込んだ。 緑や赤、ゴールドがメインのクリスマスらしい色彩のものを。 その後、ゆいはたくさんのキャンドルを買った。 「そんなにたくさんどうするんだ?」 「クリスマスだから♪」 ゆいはそれ以上教えてくれなかった。 夕飯も洒落た店の予約なんかはもちろん出来ていなかったが、 「特別な日だから、美味しいもの頑張って作りますね。」 ゆいは当然のように食品の買い物もした。 嬉しかった。 俺も人目を気にせずイチャイチャしたかったから。 …とは、言わなかったが。
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