第一夜

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◆◇◆◇◆◇◆◇ 場所は変わって某高層ビルの屋上。 リオ・レオは誰かを探す様に視線をさ迷わせていた。 「……見ーつけた」 視線の先にあるのは一台の白い高級車。 どうやら、今回のターゲットは高級車に乗っている人物のようだ。 空には月が浮かんでいて、夜も賑やかな街とはいっても白い高級車はかなり目立つ。 自分は金持ちだと自慢している様なもので、そうゆう者は真っ先に排除されやすい。 「ターゲットを確認。これからターゲットの排除を行う」 どこから出したのか、一丁のライフルを構えるレオ。 スコープを通して、狙うは白の高級車のみ。 そして、ターゲットが白の高級車をとあるビルの前にとめ、姿を表した。 パァンッ 次の瞬間、乾いた音と共にターゲットの身体がぐらりと崩れ落ちる。 ターゲットの額から噴き出す赤い血飛沫。 「任務完了。帰ろっかリオ」 「そうだね…」 踵を返し、歩き出す二人。 リオは最後にターゲットを一瞥すると、何かを呟き再び歩き出す。 しかし、リオの言葉は風に拐われ、誰の耳にも届く事はなかった…。 「腐ってる……」
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