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「……ちょっと待ってください」
私は目の前の少年が『反応』を出しているかを確認する必要がありますね、間違えたら大変ですから。
目を閉じて、耳に着けたイヤリングに集中すると『ピーピーピー』、規則正しい音が聞こえてきた。
うん、彼で間違いないようです。
パー ト ナ ー
私の『運命の相手』は彼でした。
「はじめまして、『リク』。私はルイア。これからよろしくお願いしますねっ」
くるり、と振り向いた拍子に髪に着けたリボンが『リク』の頬に当たった。
くすぐったそうに目を瞑ると、リクは手を私の方につき出した。
細くて、長い指。
「うん、よろしく。ルイア!」
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